自然の定義集
ミネルヴァのふくろうは黄昏とともに飛びはじめる
自然は自己の法則を破らない・・・レオナルド・ダ・ヴィンチ[手記]
自然は飛躍しない・・・リンネ[フィロソフィア・ボタニカ]
自然はいささかも冗談を解せず常に真実で、真剣で、厳格だ。
自然はいつも正しく、過失や誤謬は人間のものである。
自然は自然を解さぬ人を軽蔑し、自然を解しうる人、真実、純粋なる人にのみ身を委ね、秘密を明かす・・・ゲーテ[エッカーマンとの対話]
自然とはその他在における理念(Idee in ihrem Anderssein)である。すなわち、理念の自己外存在であり、あるいは空間と時間との相互外在的・並存的なものにおける理念である・・・ヘーゲル[自然哲学]
自然は心に安心感を蓄積させ緊張を和らげる・・・マコト[自然が人に与える影響]
自然とは、動と静止の始原・原因が付帯的にでなく直接的・本来的に内属しているようなものにおいて、そのものが運動変化したり静止したりすることの始原・原因となっている何ものかのことにほかならない・・・アリストテレス[自然学]
自然は熊手で追い出しても、すぐにもどってくる・・・ホラティウス[書簡集]
自然に人情は露ほども無い。これに抗するものは容赦なく蹴飛ばされる。これに順うものは恩恵に浴する・・・長岡半太郎[随筆]
自然は、永久所有の敵である。自然は、確固たる法則にしたがって所有のあらゆる標識を破壊し、造成のあらゆる徴表を抹消してしまう。大地は、すべての世代のものであり、だれでもが、それぞれ一切にたいする要求権をもっている・・・ノヴァーリス[花粉]
自然は人の出入りする所を避けます。自然がもっとも胸を打つ魅力を繰りひろげるところは山の頂や、森の奥や、無人島です。自然を愛しながらもそんなに遠くまで求めにいくことのできない人びとはやむをえず自然を強制し、いわばむりやりに自然を自分たちといっしょに住むようにさせるのですが、そういうことはいささか幻想を伴わずには行われないことなのです・・・ルソー[新エロイーズ]
自然の摂理は普遍妥当性に満ちています。それは赤ちゃんとお母さんの間で交わされる神秘的な相互作用に変わるものではありませんが、人間が望んでも超えることのできない完全性が具現化したものであり、善意志を啓発する力を持つ実体として唯一私たちが認識できるものです。
私たち不完全(愛情不足)な人間は自然に触れることによってその真理を垣間見ることができます。自分の未熟さや生きることの意味を知り生き方考え方を再考し悔い改めることができるのです。自然は人間が理性的に生きていくためにはなくてはならない道しるべです。このことは自然がすべての人びとにとって不可欠であることを明確に教えています・・・マコト[自然の力]
自然科学の研究をしなかったら、私はけっして人間というものを知ることはなかったろう。その他すべてのことでは、それほど純粋な直感や思惟に達することはできず、それほど感覚や悟性の誤謬、性格の強弱などを知ることはできない。いっさいのものは多少とも曲がりやすく不確かで、多かれ少なかれ手心が加えられる・・・ゲーテ[エッカーマンとの対話]
The force of nature