霧ヶ峰高原の風

この表は過去20年間の霧ヶ峰高原の気象観測データを統計して表したものです
1985-2004

	霧ヶ峰高原の風は一年を通して南風が吹いているといわれています。そのためにグライダーの滑空場があり社会人や大学生などのグループが毎年上昇気流が多く発生する夏を中心とした時期に訪れ、白い機体を空高く飛ばしています。 高原の北西部にある八島湿原では日本でおなじみの西風が卓越風として吹いています。鷲ヶ峰の尾根や八島ヶ原湿原の北側など、風当たりの強い場所の木々を見ると皆東寄りに枝を延ばしているのを見ることができます。 最多風はＷ、次多風はＷＮＷです。

	平均風速は2.2ｍ/Sです。 3月や4月には春一番に代表されるような嵐の日があります。 地吹雪は地形を一変し、まるで大波が押し寄せて来るような景色を作り出します。 翌日の晴天は私たちの目を楽しませてくれますがクロスカントリースキーやスノーシューズで大波を乗り越えるのは大変です。

	朝の内穏やかだった風は昼過ぎ頃より少し強く吹くようになりますが夕暮れと共に弱まり始めいつもの静かな夜を迎えます。 八島湿原の一日は台風などの不定期な現象を除けば午後に風が少し強まる傾向があるようです。 午後の風は、夏には心地よい高原のそよ風として受け入れられますが厳冬の頃は寒い西北西の風としてちょっと嫌われているかも知れません、、。