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高気圧が入れ代わり大陸の空気が訪れるとその懐かしいような匂いはそれだけで私たちの心を透明にしてくれます。動物たちもやっと自分らしく行動できるようになり朝夕に出会う機会が多くなります。
早い夕暮れはオレンジ色の太陽の光が青空に広がり、いつのまにか紫色の世界が私たちを包みます。ほほに冷たい夕暮れの風は優しさに包まれた薄茶色の草原をゆったりと流れ、そのなかをカサカサと動物たちが動いています。
9月中旬から始まる草紅葉は、一年を通して一番霧ヶ峰らしい表情を私たちに見せてくれます。秋の高原でキリギリスやカンタンの羽音に耳を傾けていると忘れていた静けさが戻ってきます。
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